企画展

第14回現代の書 新春展―今いきづく墨の華―

2015/03/02

 東京・銀座の正月を墨で彩る「第14回現代の書 新春展-今いきづく墨の華-」が1月5日から11日まで和光ホールとセントラルミュージアム銀座の2つの会場で開かれた。書の今日性と芸術性を重視、「現代の書」が躍動する世界を展覧することを目標に掲げており、新たな年を迎えるに相応しい力作が会場を飾った。和光会場での開会式には、出品者、来賓関係者らが出席、まず、朝比奈豊・毎日書道会理事長(毎日新聞社社長)が、「楽しみにしておりました今年の和光さんのショーウィンドーで、先生方の様々なひつじに出会いました。未の年に新たな書の未来を切り開くことができるよう祈っております」とユーモアを交えて挨拶、次いで会場を提供する和光の安達辰彦社長が祝辞を述べた。
 和光会場の出品者の毎日書道会最高・常任顧問、顧問、理事、監事、第66回毎日書道展文部科学大臣賞受賞者合わせて29人、一人ひとりが紹介された。
 また、新春展実行委員長の船本芳雲さんの第56回毎日芸術賞受賞が報じられた直後とあって会場に集まった関係者から大きな拍手が送られた。引き続き65歳以下の毎日展審査会員100人の作品が展示されたセントラル会場で祝賀会が行われた。
 はじめに実行委員長の船本さんが、「書道文化を取り巻く環境は厳しい状況にあります。この新春展を企画した金子卓義さんは、14年前に銀座に書の風を吹き込もう、と宣言した。今、この街にはみごとに爽やかや風が吹いています。この風を全身に感じ、楽しみながらたくさんの人たちに足を運んでいただき、書のすばらしさを味わってほしい」と強調した。この後、第67回展の実行委員長を務める辻元大雲さんの発声で乾杯、新春展が開幕した。

 和光会場には、稲村雲洞さん「朴直」、恩地春洋さん「壷」、中野北溟さん「流氷の詩」、小山やす子さん「山家集」、石飛博光さん「夢一場」、「桜貝」、關正人さん「主一」や船本さん「ふるさとこいしや」、辻元さん「万歳の袖をひらけば…」など重厚な作品が並び、出品者2人で行う対談形式のギャラリートークが人気を呼んだ。
 セントラル会場には、鈴木不倒さん「夢十夜」、千葉蒼玄さん「天気輪の柱」、西墨濤さん「新春 眞山民詩集」、西方純晴さん「開也」、日守菜穂子さん「浄土往生」、丸尾鎌使さん「feeling―心の感情」、宮本博志さん「錆びた扉」、山中翠谷さん「融」、渡部會山さん「復奚疑」、加藤煌雪さん「Message」、加藤有鄰さん「吉祥」、金子大蔵さん「馴鹿」、鈴木響泉さん「雲遊」など力のある書家の多彩な作品が注目された。出品者による席上揮毫や作品解説には多くの人たちが駆け付け大にぎわいだった。

書の未来を切り開く年に、とあいさつする朝比奈社長
新鮮味あふれる作品が目立ったセントラル会場
船本さん(右)と鬼頭墨峻さんの対談形式のギャラリートーク。
大勢の書ファンが駆け付けた

2015年 毎日書道展新会員作家展

2015/01/05

 平成27年度に毎日書道展の会員に昇格する作家の展覧会が、3月2日から4週間にわたって、東京都千代田区一ツ橋の「アートサロン毎日」(パレスサイドビル1階)で開かれます。入場無料。

 昨年度の66回展までに入賞を重ね、来年度に会員に昇格することが決まった164人中、146人が出品します。漢字、かな、近代詩文書、大字書、篆刻、刻字、前衛書の7部門で、4期に分かれて展示します。

 1期は3月2日から7日、2期は9日から14日、3期は16日から21日、4期は23日から28日です。開館時間は午前10時から午後6時。ただし、土曜日は午後4時閉館です。また、日曜日は休館です。

2015毎日チャリティー書展

2014/11/05

 「2015毎日チャリティー書展」が、1月5日から11日までの1週間、東京都中央区銀座2の7の18の東京銀座画廊美術館で開かれる。毎日書道会最高顧問の稲村雲洞、恩地春洋、中野北溟の各氏をはじめ同会常任顧問、顧問、理事、監事、総務、評議員、参事の他、毎日書道展の名誉会員、参与会員、審査会員そして第66回毎日書道展の運営委員、会員賞選考委員、当番審査員、各展実行委員長など書壇を牽引する書家276人が作品を制作、新春に相応しい最新作が並ぶ楽しい書展。

販売価格は、毎日書道会最高顧問・常任顧問、顧問、理事、監事と名誉会員は75600円、毎日書道会総務・評議員・参事と参与会員は54000円、第66回毎日書道展運営委員、会員賞選考委員、当番審査員、各展実行委員長などは32400円。必要経費を差し引いた売上金は、毎日新聞東京社会事業団に寄託、東日本大震災復興支援や体の不自由な子供たちのために役立てられる。
同展は、入場無料。午前10時から午後6時、最終日11日は、午後4時閉会。

現代の書 新春展 1月5日から11日まで開催

2014/10/05

年明けの東京・銀座を墨の華で彩る「2015年現代の書 新春展」は、1月5日から11日までの7日間、銀座4丁目の和光ホールと新たな会場の銀座3丁目、紙パルプ会館5階、セントラルミュージアム銀座の2つの会場で開かれる。14回目となる新春展の和光会場には毎日書道会最高・常任顧問、顧問、理事、監事、第66回毎日書道展文部科学大臣賞受賞者29人の新作が飾られる。会期中、恒例のギャラリートークも。セントラル会場には65歳以下の審査会員から選出された100人の作品が並ぶ。会場では、毎年、多くの書道ファンで溢れる席上揮毫会や作品解説会も開かれる。

≪和光会場≫
ギャラリートーク(午後3時開始、敬称略)
 6日 鬼頭墨峻、船本芳雲
 7日 石飛博光 下谷洋子
 10日 室井玄聳 柳碧蘚
 11日 辻元大雲 仲川恭司
≪セントラル会場≫
席上揮毫(午後1時開始、敬称略)
 7日 青砥相蓉 生駒蘭嵩 北谷翠峰
 8日 佐伯孝子 水川芳竹 原田凍谷
 9日 内門律華 阪口大儒 佐野玉帆
作品解説(午後1時開始、敬称略)
 6日 鈴木不倒 千葉蒼玄
 10日 安藤磨紀 今田早苗 初見太清
 11日 加藤有鄰 村松太子

→出品者一覧(敬称略)はこちら

第22回国際高校生選抜書展(書の甲子園)表彰式

2014/03/03

 毎日新聞社と毎日書道会が主催し、「書の甲子園」の名で知られる第22回国際高校生選抜書展の表彰式が2月2日、毎日新聞大阪本社オーバルホールで受賞の高校生ら約500人が出席、にぎやかに開催された。
今回の選抜書展には、日本を含む21カ国・地域から過去最多の17195点の応募があり、昨年9月下旬に審査が行われ、入賞・入選作品2113点を選考。1月28日から2月2日まで、大阪市立美術館(大阪市天王寺区)で入賞、入選作品を展示した。
表彰式は、武庫川女子大付属高校放送部3年の中島千賀子さん、1年の内田リサさんの司会で進行、先ず、河野俊史毎日新聞社大阪本社代表から、団体の部で全国優勝に輝いた千葉県立幕張総合の代表に優勝トロフィーが手渡された。
 個人の部の最高賞、文部科学大臣賞の創作には北海道札幌北3年、片寄菜々美さん、臨書は千葉県立幕張総合3年、鈴木萌香さんがそれぞれ選ばれた。
 海外応募者と留学生対象の外務大臣賞は、オーストラリアから三重県立松阪商3年に短期留学していたビレット・ジョンさんが受賞した。また、中原茅秋実行委員長が各入賞者や入選者代表に、賞状や盾などを贈呈、栄誉をたたえ、全国優勝した幕張総合書道部部長の高橋玲奈さん(2年)ら3人が、謝辞を述べた。
 席上揮毫会も催され、阪口大儒実行委総務部副部長の司会で大賞を受賞した3人が登場、北海道富良野3年の直原瑞佳さんと同3年の増田小夏さんは、ペアで揮毫。また、滋賀県立堅田2年の石川寛汰さんも渾身の揮毫で拍手を受けた。今回は、書の甲子園で入選しともに毎日書道展会員として活躍している奥村章さんと武本恵さんの2人が、司会の阪口さんを補佐、3人の高校生に励ましのインタビューをするなど、盛り上げに一役買った。

 祝賀会では、ショートケーキとミックスジュースを手に高校生同士が交流、千葉県立幕張総合の書道パフォーマンスもあり、大きな拍手が送られた。高校書道部を題材にした漫画「とめはねっ!」の作者、河合克敏さんも見学に訪れ、高校生らに囲まれていた。
 一方、第23回展の実行委員会(石飛博光・実行委員長)は2月1日、毎日新聞大阪本社で開かれ、公募規定▽審査日程(募集は2014年9月1日~9月18日、審査は10月3日~5日)▽展覧会会期(2015年2月3日~8日、大阪市立美術館)などを決定した。  また、岩手県立盛岡三など団体の部で地区優勝の10校は、3月21日から阪神甲子園球場で開幕する第86回選抜高校野球大会の入場行進を先導する校名プラカードを、揮毫した。