海外展

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2016年 天津で国際書法交流大展――18年はシンガポールで

 第12回国際書法交流大展が9月20日、中国・天津市の天津美術館で開かれた。毎日書道展から29人の書家が出品し、鬼頭墨峻団長(毎日書道会理事)ら8人が訪中して交流を深めた。
 開幕式には、19か国・地域から約150人が参加。シンガポール書法家協会の陳聲桂会長が「発足以来、苦しいことも多かったが、書の仲間の協力と努力でここまで大きく成長できた」とあいさつ。
 地元、中国書法家協会の蘇士澍主席は「今回は新しい表現も多く、世界の書道の新潮流を示している。中国も世界の書芸術を学んで次の発展につなげたい」と歓迎した。
 計351点の出品作は同美術館3階に展示された。毎日展からの出品作は、現代感覚にあふれた近代詩文書や流麗なかな、淡墨の大字書なども出品され、異彩を放っていた。
 開幕後、北京に移動して國子監史跡で席上揮毫による交流会を開いたほか、主要13か国・地域が出席して代表会議も開催。次回2018年の第13回大会は、同年に創設50年を迎えるシンガポール書法家協会が開催することなどが決まった。(事務局長・西村修一)

毎日展作家の作品に見入る地元の鑑賞者

毎日展作家の作品に見入る地元の鑑賞者

2015年 パリ展―秋展―

【2015年秋展】 日程
 名 称
「墨の世界 現代日本の書」パリ展
 会 場
フランス・パリ市 「仏国立ギメ東洋美術館」フランス国立ギメ東洋美術館
ギメ美術館とは?
 会 期
2015年10月21日~2016年1月11日

 

毎日書道展を代表する書家42人による「墨の世界 現代日本の書」(フランス国立ギメ東洋美術館、毎日書道会主催、毎日新聞社共催、文化庁特別協力)が2015年10月21日、パリ市内の同美術館で華やかに開幕した。同美術館の招請により、12年に開催された「SHO1」、13年の「SHO2」に続き、3回目。前日の開幕式、初日の祝賀会には日本から約100人の訪問団も出席し、芸術の都・パリでの書展開催に花を添えた。その後パリでは悲惨なテロ事件が起こったが、同美術館では16年1月11日の会期末まで予定通り開催する方針。この間、書道教室も行われる予定で、書の国際普及や日欧文化交流を深める一助となりそうだ。

 

展覧会

今回の出品者は毎日書道会の顧問、理事、監事、総務、評議員ら幹部書家38人と、同年1月開催の「現代の書 新春展」で選出された審査会員4人の計42人となった。加えて仏国立近代美術館ポンピドー・センターが所蔵するアンリ・ミショーら3人の墨による絵画作品3点も比較展示された。
20日午前、現地で記者会見した仲川恭司本展実行委員長は、今回展の見どころとして、①毎日書道展のベテランと若手の競演、②戦後毎日展が育んだ近代詩文書や大字書、前衛書の大作3点、③日本の現代書に影響を受けたとされる欧州の墨作品3点との比較、④女流2人の共同制作によるかなの屏風作品、⑤篆刻や刻字の制作過程の紹介――などを挙げていた。
開幕日以降、美術館の外壁や地下鉄などには丸尾鎌使氏の作品をあしらったポスターがはられ、会場ではカメラを手にしたパリッ子、東洋美術ファンらしいグループや親子連れらが熱心に見入っていた。中には前回展のリピーターも。パリ入りした訪問団約100人も開会式前後に入館し、師や書友の作品鑑賞とは別に、日本の書道展とは一味違う絵画風の陳列や照明にも強い関心を示していた。

 

開幕式

 開幕式は現地時間の同20日午後7時から、同館1階ホールで開かれた。現地の美術関係者やメディア、日本の報道各社、出品者を含む約150人が見守る中、ソフィー・マカリウ・ギメ館長が「今回のタイトル『墨の世界』は、著書『表徴の帝国』で知られる思想家ロラン・バルトへのオマージュ。画家ミロも半世紀前に訪日し、毎日展の作家たちと交流するなど書とフランスのつながりは深い。墨による独特の世界を是非楽しんでほしい」とあいさつした。
続いて在フランス日本国大使館の鈴木庸一大使が「欧州におけるアジア美術の殿堂での毎日書道展の連続開催は大変意義深いものがある。現地の皆さんに現代の日本の書を見ていただき、日本文化への理解を深める一助としてほしい」と祝辞を述べた。
これを受けて毎日書道会理事長の朝比奈豊毎日新聞社社長が「毎日展の特色は古典から現代書まで全てを網羅していること。それを堪能していただくとともに、日本と欧州の芸術家の交流や、今回のような日欧の作品の比較展示を踏まえて、日仏の文化交流が新たなステージに立つことを期待します」と語った。午後8時過ぎからは、出品者らを囲んでカクテルパーティーに移った。

 

書道交流

10月21日から3日間は、教育プログラムの一環として学生向け公開講座や、仏市民を対象とした席上揮毫会とワークショップが行われた。
21日は今回展の日本側監修者でもある島谷弘幸九州国立博物館長がパリ大学の大学院生25人を相手に、「書の見方」についてスピーチ。日本での書の発展の歴史、絵画と異なり「余白の美」を強く意識している日本の書作品の鑑賞方法、金子鷗亭、手島右卿、宇野雪村ら現代書の巨匠の作品解説をした。このあと、永守蒼穹氏が書道具の内容や使い方を説明、下谷洋子氏が大字かなで百人一首から一首、席上揮毫して熱い視線を浴びていた。
22、23日は、辻元大雲、中原志軒、山中翠谷、小竹石雲、丸尾の各氏らがフランスの親子連れらを相手に、実際に漢字やかなを書かせたり、目の前で作品が出来る過程を見せるワークショップを計4回行った。参加者の関心は高く、手を墨だらけにしながらも、半紙に好きな言葉を夢中になって書いていた。書道教室は11月はテロ事件で1日だけに短縮されたが、12、1月は各3日間づつ行われる予定だ。

 

特別鑑賞

パリ展開催に合わせて21日、フランス国立図書館旧館1階で同館の敦煌出土品コレクションから選ばれた「化度寺塔銘」、「臨王義之十七帖」など5点の特別鑑賞会が行われた。前回の「温泉銘」に続く、貴重な出土品鑑賞の機会とあって、訪仏団のほぼ全員が参加し、半日がかりで順番に閲覧した。できる限り顔を近づけて見つめる人、言葉を交わしながら何度も見直す人。同図書館のナタリー・モネ学芸員は、日本の書家の真摯な見学態度に、「こんなに熱心に鑑賞していただけるなんて。こちらが感動しました」と感心していた。

 

祝賀会

21日夜には訪仏団を中心に約100人による開幕祝賀会がハイアット・パリ・エトワールホテルで開かれた。朝比奈理事長が「毎日書道展が1970年にパリで海外での初展覧会を開いてから45年。毎日の現代書は国際的に評価される新時代を迎えたといえるでしょう」とあいさつ。続いて在フランス日本国大使館の樋口義広公使が「フランスでは日本の文化やスポーツ、食などが大変強い関心を集めています。こうした中、書を通じての文化交流が一層促進されることを祈念します」と祝辞を述べた。そして、第1回のパリ展以来、日本側の監修をしている島谷館長の音頭でにぎやかに乾杯した。

 

出品者

【日本】
稲村雲洞、中野北溟、大井錦亭、小山やす子、關正人、関口春芳、宮崎紫光、米本一幸、内山玲子、石飛博光、片岡重和、鬼頭墨峻、辻元大雲、仲川恭司、中原志軒、永守蒼穹、船本芳雲、堀吉光、松井玉筝、室井玄聳、柳碧蘚、薄田東仙、下谷洋子、中村雲龍、遠藤彊、北野攝山、山中翠谷、赤平泰処、安藤豐邨、石原太流、稲村龍谷、慶徳紀子、小竹石雲、辻井京雲、丸尾鎌使、三宅相舟、柳澤朱篁、遠藤枝芳、千葉和子、野口岱寛、原田凍谷、村松太子

【フランス】
アンリ・ミショー、クリスチャン・ドートルモン、ブライアン・ガイシ

2014年 国際名家書芸招待展

国際書法交流大典の主要メンバーである国際書法芸術連合韓国本部が10月14日から1週間、韓国・醴泉で「国際名家書芸招待展」を開いた。当地で開催された世界弓道祝祭と連携したもので、交流大典メンバーのうち、日本(毎日書道会)、中国、台湾、香港、シンガポール、マレーシアの6カ国・地域が出品、開幕式には香港を除く5カ国・地域が参加した。

毎日書道会からは、石飛博光理事ら10人が出品した。韓国には、鬼頭墨峻理事を団長に中原志軒理事と渡部會山総務が開幕式に出席した。式典で当地出身の権昌倫・同本部理事長は「醴泉は文武の人材を生む土地柄。書道を通じて当地の発展を図りたい」と挨拶。鬼頭団長は交流会で「書道を通じてアジアの交流を深めよう」と各代表団に呼びかけた。
また、鬼頭団長は約1000人が詰め掛けた弓道祝祭開幕式で各国・地域代表とともに「弓」にちなんだ詩文を題材に席上揮毫を披露、大きな拍手を浴びた。

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ニュース

2017年3月6日

毎日書道展の日程・出品規定を掲載しました。

2017年1月20日

特別展のページを更新しました。

2016年12月20日

特別展海外展のページを更新しました。

2016年7月5日

第68回毎日書道展受賞者・入賞者、毎日書道展展示会場検索をアップしました。

2016年5月25日

毎日書道展日程を掲載しました。

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